しゅふまるこ

子どもが3人おります。子育てをとおして毎日の小さな気付きを書いていてます。

就職氷河期世代の叫び。クローズアップ現代「アラフォークライシス」見て悲しくなってきました。

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昨日のクローズアップ現代は35歳~44歳のアラフォーの危機、「アラフォークライシス」がテーマでした。

私は40代前半。

正真正銘の就職氷河期世代のアラフォーです。

正直、番組を観ていて悲しくなりました。

今日の番組の内容と自分の経験談を書いてみたいと思います!

 

番組内容 

給与に関する驚きの事実が明らかに!世が空前の“売り手市場”に沸く中、どの世代も月収が軒並み増加。しかし、アラフォー世代の給与だけがダウン。40代前半では、5年前に比べて2万円以上下がっていたのだ。実はこの世代間格差、就職したタイミングが大きく影響しているという。収入が低く、結婚もままならない。生計を頼ってきた親世代が高齢化し、共倒れの危機も…。アラフォー世代が直面する問題をとことん考える。

NHKのHPより引用

 

※この記事は2019/09/26にリライトしました。

 

 

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アラフォークライシスとは

 

現在各世代の平均給与は軒並み上昇しています。

しかし、アラフォー世代の給与だけが5年前と比べて大幅にダウンしているのです。

アラフォークライシスとは、そんなアラフォー世代を取り巻く不遇な世代間格差や境遇といった様々な“危機”のことを言います。

アラフォー世代は2000年あたりの就職氷河期に社会人になった世代です。

当時の不況がアラフォー世代に今もなお、ハンデをもたらしているのです。

 

アラフォーは自己肯定感が弱い

 

番組の中で、「アラフォー世代は新卒で就職できず、転職を繰り返しているので自己肯定感が弱い」と言っていました。

なるほど、確かにそうかも。

確かに私も自己肯定感、弱いです。

自己肯定感って、育ちの中で形成されると思っていたのですが社会的な影響も大いにあるのだなと最近感じています。

 

だって、社会に出て責任ある仕事を任されることなんてほとんどなかったですから。

 

結婚前、派遣社員として8年間働いていましたが、全然キャリアを積んだとは思えません。仕事はいつだって誰でもできる雑用ばかり。

ボーナスの日は正社員の皆さんが気をつかってコソコソと笑顔で話していた事を思い出します。

 

同じように働いているのに何年たっても時給があがらず、上司にかけあってみた事もありました。

でも当時の派遣会社は事実上架空の会社(名前だけ)でしたので派遣会社の社長なんていないようなもので、10円の時給を上げるのに大変な思いをした記憶があります。

 

さすがにやりきれなくて6年でその会社を退職。

今度は団体職員の正社員の採用試験を受けました。

中途採用で60倍くらいの倍率でした。

試験の結果は不採用。

でも、採用された方々数人はすぐに辞めてしまったそうで、不採用の数人に「契約社員としてどうか」という事で電話がかかってきました。

 

契約社員でしたが、少しのボーナスはありましたし、安定した職種でしたのでそこで働く事にしました。

不採用の中から採用された友人は大卒で仕事ができるの優秀な人材でした。

当時銀行の破綻が続いていたので優秀な人材でいながら派遣社員なんて人が沢山いたのです。

あの頃、大手企業の安定した派遣社員は大卒の女子が多かったです。

私は短大卒でしたが、何とか採用してもらえて良かったです。

その2年後に、結婚退職しました。

 

自分のお金で通ったパソコンスクールのスキルだけが今の私のキャリアです。

 

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同年代の友人は皆結婚が遅かった

 

今の若い人達ってわりと結婚が早いですよね。(早い人は早い)

私はそう思います。

でも私の周りの友人は皆結婚が遅かったです。

だいたいで30歳~35歳くらいかな。

多分、その理由は「生活できる年収をもらっている男性が周りに少なかったから」

だと思います。

同世代は公務員や大手の会社でない人は正社員でも給料が少ないです。

 

共働きをしようにも、今のように産休・育休がある会社なんてほとんどなく、私の友人たちは結婚、出産で皆会社を辞めました。

仕事を続ける事ができないので、ある程度の収入がある人とでないと結婚できないのです。

でも、そんな人はなかなかいない。

 

だから今考えると結構みんな必死で婚活していた気がします。

 

で、結婚に縁がなかった方が今現在「アラフォー独身で派遣社員」という現状になっているのだと思います。

 

本当に人ごとじゃないです。

派遣社員として一緒に働いていた知人の中には今そのような状態になっている人もいると思います。

 

パートで社会に出てみて、世代間のギャップを感じた。

 

以前もブログに書きましたが、2017年8月まで一部上場の小売り業界の職場でパート社員として働いていました。

そこで、20代後半から30代の正社員が生き生きと働く姿にびっくりしました。

 

多分それは、私たちの世代は「がんばっても報われない」という世代だったからなのかもしれません。

残念ながら私たちが20代の頃、私の周りには同世代が「いきいきと働く姿」なんてあまり見ることは出来なかった気がします。

皆、仕事や給料、待遇に不満をかかえていましたから。

 

だから、若い人が生き生きと働く姿を観てとても嬉しくもありました。

あぁ、若い人達がこんなに輝いている職場があるんだな。私たち団塊ジュニアの世代もこんな20代を過ごしたかったなと思ったものです。

 

国は人口が多いアラフォー世代(団塊ジュニア世代)に何らかの対策を

 

現在のアラフォーって、「団塊ジュニア世代」ですよね。

団塊の世代の子供達なので人口は多いのです。

この世代を見過ごしてきた事は日本の社会にとって大きな問題だと思います。

少子化が進んだのだって、少なからず団塊ジュニア世代が独身が多いから」というのも影響しているのではないかと思います。

 

団塊世代がいなくなったら、年金生活を頼りに生活している団塊ジュニア世代の貧困化はもっと進みます。

そうなる前に、国は何らかの対策をしてほしいと思いました。

っていうか今、しないと手遅れだと思います。

 

余談になりますが、私たちの世代って本当に損ばかりだと思います。

自分達が苦しい思いをして、次の世代でいつも改革が行われるのです。

 

今度の幼稚園無償化だってそうです。

ちょうどアラフォー世代の子供達が幼稚園を卒園するくらいの時にそういった対策が打ち出される・・・

正直「またか・・・」といった感じです。

 

話がそれましたが、アラフォー世代ならまだ何とか頑張れると思います。だって65歳まで働くとしたら後25年もありますから。

社会は今のアラフォー世代の多くが若い頃にキャリアを形成できなかった現状をちゃんとわかってもらいたいと思います。

そして、社会に受け入れる体制を作ってほしいです。