しゅふまるこ

子どもが3人おります。子育てをとおして毎日の小さな気付きを書いていてます。

高齢者のプライドを傷つけずにお願いする事が大切。

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こんにちは、しゅふまるこです。

私の父は高次脳機能障害という脳の病気です。

この病気はケガや病気で脳に損傷を負ってしまったことにより、様々な症状が出てくる病気です。

父の症状の中で社会的行動障害という症状(よくないとわかっていても怒りを爆発させてしまう症状)が特に強く、病気になってから非常に怒りやすくなってしまいました。

高次脳機能障害の父、キレやすいのはどうしようもないのです。 - しゅふまるこ

 

そんな感じなので周りの家族も大変ですが、言い方次第で温和にこちらの言うことを聞いてくれるという事がわかりました。

今日は高次脳機能障害で、さらにプライドの高い父が「こちらの要望を聞いてくれた。」というお話しです。

 

 

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高齢者は夫婦であっても排泄物の処理は辛い

 

少し前から母は、「父の排泄物の処理をする事が凄く嫌で堪えられない。」とよく私に愚痴を言っていました。

最近父は尿意を感じにくいのか、トイレに間に合わないらしくお漏らしをする事が多くなりました。

母はその排泄物の処理をする事がとにかく嫌だったようです。

 

もともと父と母は仲が悪いので、もう嫌悪感しかないといった感じで母はいつもそのことを私に話します。

正直それを聞いているのが凄く辛かったです。

だって、父だって漏らしたくて漏らしていないと思うので・・・

 

そこで私は

「お父さんにオムツを履くようにお願いしてみたら?」

と言ってみました。

しかし母は

「お願いしても履いてくれない。」

と言います。

 

それを聞いて、「それならどうしようもないな・・・」と思っていたのですが、私が父に会って話をするとき父はそんなに意固地な感じはしません。

父は高次脳機能障害で怒りやすい事は確かですが上手に言えばわかってくれるしこちらの要望も聞いてくれます。

 

ですので母の言い方が問題なのではないかと思いました。

 

お願いする事が出来ない母

 

母は昔から気が強く、人にお願いするのが上手ではありません。

いつも命令口調になってしまうのです。

そして母は相手の気持ちを想像して相手の気持ちに寄り添った言い方が出来ません。

 

ですので父にオムツを履いてもらうようお願いする時も

「お漏らしされると嫌だからオムツを履いてくれ」

という言い方をしました。

 

プライドの高い父は当然怒り、「オムツなんて必要ない」と言い、履いてくれませんでした。

私からみれば、「当然だろう」と思いましたけどね。

どうしてそういう言い方しかできないのだろうと、残念な気持ちになりました。

 

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私がお願いしてみたら

 

母と姉がお願いしても父が聞いてくれないので、今度は私が父に言うようにと言われました。

母も姉も「私の言うことなら父は聞く」

というのです。

私も自信はありませんでしたがとりあえずこの状況を何とかしないと母も鬱状態になりそうだったのでお願いしてみる事にしました。

 

母は「父に会って話して」と言いましたが、私は電話の方が良いと思いました。

直接会ってそのことを話し出すと父は自分の部屋に閉じこもるだろうと思ったし、子供から叱られているようで嫌な気持ちになるのではないかと思ったからです。

 

私は父にゆっくり電話でこのように言いました。

 

「お父さん、最近お漏らしする事があるでしょう。

その後始末でお母さんがノイローゼになりそうなんだよ。

お父さんがオムツを履いてくれることで、お母さんの負担が減って元気になるんだよ。

お父さんだってお母さんの具合が悪くなったら困るでしょう?

だからオムツを履いてくれないかな?

そうしてくれるとお母さんは助かるんだけどな。」

 

と言いました。

 

すると父は受話器越しに

「うん、うん」とだけ言いました。

そして最後に

「まぁ、ちょっと考えてみるわ。」

と言ったので私は

「うん、そうだね。ちょっと考えてみて。」

と言いました。

 

父が穏やかに電話で話をしているのを見て、母は驚いたそうです。

私としては「父がオムツを履いてくれることで母が楽になる。」と伝えたかっただけです。

 

こういうお願いをする時は間違っても「お漏らしされて嫌だ。」なんて絶対に言ってはいけないと思います。

父は病気ですし、誰だってお漏らししたくてする人はいないです。

本人だって困っているはずなのですから。

 

それをしてくれる事で、他の人の気持ちの負担が減るとわかれば父は本来優しい人なのでわかってくれるのです。

 

その後父はオムツを履いてくれました

 

私が電話して、少ししたら父は自分からオムツを履いてくれるようになりました。

そのお陰で母もイライラする事がなくなり、私も母の愚痴を聞かなくてすむようになって良かったです。

 

相手に真心を持って自分の気持ちを伝える事が大切だと感じた一件でした。

相手が受け入れてくれると信じて話をする事が大切ですね。

 

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さいごに

 

父が母の言うことを聞いてくれないのは長い夫婦生活のなかで母が自分の気持ちを父に押しつけて話をしてきたからだと思います。

父は母が高圧的にものごとを言うことがわかっているのでもう母の話を聞けなくなったのだと思います。

病気になった事で、なおさら母の言うことだけは聞かなくなりました。

 

母も、父が病気になっても態度を変えませんし、2人の関係は悪化するばかりでした。

でもオムツを履いてくれた事でイライラは減り、今は以前よりは穏やかに暮らせているようです。

母も父を施設に入れたいと言ってずっと悩んでいましたが、オムツさえ履いてくれればそこまでイライラしないという事に気付いたようです。

 

父もまた、母がノイローゼになりそうな時に何度か施設にお泊まりさせられて、あまりにも施設は自分の自由がきかないので

「それならオムツを履いて母と一緒に暮らしたほうがいい」

と思ったのだと思います。

 

1年以上、オムツの事で母も悩んでいたのでそれが解決できて良かったです。

反面教師になりますが、私も旦那とちゃんと話ができる関係でいたいと思いました。

もちろん、子供達とも。

愚痴を言うのではなく、問題が起きた時は話し合って解決していける家族になりたいです。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

また、遊びに来てくださいね。

 

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